☆★☆★ きみに読む物語 ★☆★☆

誰にでも、帰りたい夏がある。

 とある療養施設にひとり暮らす初老の女性。老いこそ迎えてはいるがたたずまいも美しく過ごしている彼女はしかし、情熱に溢れた若い時代の思い出をすべて失ってしまっている。そんな彼女のもとへ通う男がいて、物語を少しずつ読み聞かせている。
  1940年代のアメリカ南部の小さな町の、きらめくような夏の物語を───。